お香とは

人類は紀元前3,000年のメソポタミア時代から香り(香料)を生活に取り入れてきました。それは、神様に捧げた香煙が始まりと言われています。

古代の人は香りを神と人間をつなぐ大切な媒介物と考え、地位や権力の象徴として使っていたそうです。また香りは古来から女性たちにとって魅力的に装うための大事な小道具であったようです。

我が国に初めてもたらしたのが538年。百済(くだら)より仏教が伝えられたこの年、仏像、経典とともに海を渡って来たと言われています。

お香を大別いたしますと、天然香木自体を使用している物として「沈香」「白檀」がございます。この原木を用途によって小さく切り取ったのを「切葉」「刻み」「角」などと呼んでおります。

また、天然の香原料が数多くございますが、「龍脳」「丁子」「桂皮」「大茴香」「山奈」「甘松」などを炭粉・蜂蜜で練り合わせた物が「練り香」「印香」「線香」です。近年では、天然香料の代わりに、エッセンスや合成香料などを練り込んだ物もあり、形状もスティック・コーン・渦巻き型が登場いたしております。